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2009/03/07 04:17

日本の宇宙開発はどこへ行く 

日本の宇宙開発に暗雲立ちこめるニュースが飛び込んできた。寝ぼけてたけど目が覚めた。
発端は次のようなニュースである
ロボット月探査、有人船検討=コストは今後議論-政府宇宙本部 3月6日16時46分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090306-00000117-jij-soci
<有人宇宙計画>日本も独自に 月探査も 政府が戦略転換へ 3月6日2時37分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090306-00000010-mai-soci
日本も有人宇宙開発を行い、月面にて人とロボットが連携して探査する、という計画が提案され、今後の宇宙開発の指針となる可能性が出てきました。しかも毛利さんが「二足歩行ロボットを使う」という珍奇な案まで出しそれが大受けという妙な事態になっています。

ニュースを見たときは、「また寝言を言ってる」と思っただけだったのですが、、、

SF作家の野尻抱介さんによるTwitterでのコメント、
 「宇宙関係者からタレコミが。日本の宇宙科学存亡の危機だそうな。」
 「はやぶさ2ほか日本の惑星探査計画をすべて中止して予算を対米追従の有人月計画にまわすとか」
http://twitter.com/nojiri_h/status/1288320646

何だこれ?

どうやら、この会議で配付された資料に、宇宙開発(特に宇宙科学の分野)への予算策定に政治の介入を仄めかす文章が含まれているということらしい。(http://www.sacj.org/openbbs/より)

有人宇宙開発に必要となる莫大な費用のために、「はやぶさ」に代表される小惑星探査の計画を切り捨てるという話だという。一つ計画を切り捨てるという前例が出来ればあとは簡単である。お上がいらないと思った宇宙科学分野の計画は軒並み切られてしまうかもしれない。上の文章は宇宙研(ISAS)の科学者がボトムアップで出してきた計画を、国家の都合で作り上げた有人宇宙開発のために潰すぞという宣誓になっていると言える。

日本の宇宙開発における強みは宇宙科学の分野にしかない。宇宙研(ISAS)の“おおすみ”と“ミューロケット”の系譜から続く、科学衛星と打ち上げの技術は世界のトップである。
「はやぶさ」ミッションの深宇宙探査は、技術的にも学問的にも世界の最先端にある。これらの中で積み上げたノウハウは一朝一夕には得られないし、今後の宇宙開発において日本が優位性を発揮するためには絶対に欠かせない物である。NASAでは深宇宙探査の計画にはやぶさの数倍の予算を投入して計画を進めているという。もし、日本の宇宙科学分野の研究が一瞬でも立ち止まれば、あっという間に追い抜かれてしまうだろう。

 宇宙科学の貴重な研究成果や技術の蓄積を、簡単に投げ捨てて良いのだろうか。
 何故いまさら日本人が米国や中国に次いで月面に向かわなくてはならないのだろうか。
 そこで人型ロボットを歩かせて何をしたいのだろうか。

ただ単に、日本人が月に立つのをTVで見たい、という道楽的な意味だけではないだろう。ロボットを使うという、とても耳障りのいいアイディアは、陰の部分を覆い隠して美しくでっち上げるのに一躍買っている。上に挙げたニュースは宇宙開発の華々しい進展を表す物ではない。宇宙開発に政府の権力が絡み始めた危険な兆候ではないか。

以下、ニュース記事。

ロボット月探査、有人船検討=コストは今後議論-政府宇宙本部

3月6日16時46分配信 時事通信
 政府の宇宙開発戦略本部の事務局は6日、2020年ごろにロボットによる月探査、25~30年ごろに有人宇宙船を開発し、月面で飛行士とロボットが連携して探査する計画案を、非公開で開いた専門調査会(座長・寺島実郎日本総合研究所会長)に提出した。委員の毛利衛日本科学未来館長も「日の丸人型ロボット月面歩行計画」として、日本の優秀な二足歩行ロボット技術を活用する案を提出した。
 会合後に記者会見した豊田正和事務局長は、賛同意見が多かったと述べた上で、コストや人身事故のリスク、安全保障・防災など他分野を含めた優先順位付けの議論はまだ行っておらず、今後検討して5月に策定する宇宙基本計画に盛り込む方針を明らかにした。 
<有人宇宙計画>日本も独自に 月探査も 政府が戦略転換へ

3月6日2時37分配信 毎日新聞
 政府は、「当面独自の有人宇宙計画は持たない」としている現在の宇宙開発の基本戦略を転換する方針を固めた。月の有人探査などを念頭に、将来の目標として独自の有人宇宙活動能力を持つことを5月に策定予定の宇宙基本計画に盛り込む。その上で、今後1~2年かけて技術的な行程表を策定する考えだ。

 構想の原案は6日、有識者でつくる宇宙開発戦略本部の専門調査会に提示する。有人活動の時期的なめどは明示しないが、月の探査や、宇宙空間での太陽光発電施設の建設などで有人活動の実施を検討するという。

 現在の基本戦略は、政府の総合科学技術会議が04年9月に策定した。「当面(今後10年程度)の目標」として「独自の有人宇宙計画は持たない」と明記した。しかし、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の立川敬二理事長は2月の会見で「有人技術を自立的に持ちたい」と述べ、基本戦略の見直しを求めた。また、JAXAは国際協力で日本人の宇宙飛行士を月に送る将来構想を持っている。

 月の有人探査を巡っては、米航空宇宙局(NASA)が06年、24年ごろをめどに有人月面基地を建設する構想を発表した。中国も資源調査などを目的に独自の有人探査計画を打ち出している。【西川拓】


個人的な蛇足。
蛇足ですが、個人的には元宇宙飛行士の毛利さんが二足歩行ロボットの提案をしたというのに幻滅してしまいました。科学者でしたよね・・・?なんでそんな見栄え重視なアイディアをいけしゃあしゃあと・・・。小学校の時に毛利さんの宇宙飛行をTVで見て感銘を受けて以来、航空宇宙分野に興味を持ち、科学者としても人柄としても尊敬の対象としていた自分にはショックでした。

コメント

  1. nq | URL | #3YUG2sD2
    危機感を同じくします。
    「蛇足」については、私は驚きはありません。あの人はもう科学者ではないことは、この数年の言動から明らかでしたから。
    (2009/03/15 21:49 :: 編集)
  2. いけち | URL | #-
    コメントありがとうございます。
    日米の関係も含めて、何かがおかしくなってる日本の宇宙開発の現状をひとりでも多くの人に知ってもらいたいものです。
    (2009/03/16 02:14 :: 編集)

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