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2008/05/30 23:10

GXロケット中止へ 

「GXロケット」って「Galaxy eXpensive ロケット」の略でしたっけ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080530-00000026-yom-sci
いつか来るだろうと思ってたらとうとう来た、GXロケット開発中止。

GXロケットは、第1段にロッキードマーティン製のエンジンを搭載し、第2段に新規開発で小型で安価(笑)なLNGを用いたエンジンを搭載するという計画であった。開発は民間7社の共同出資により設立された「ギャラクシーエクスプレス社」が機体の開発を行い、新開発のLNG(液化天然ガス)推進システムの開発はJAXAが行っていた。
予定されていた打ち上げ能力は低軌道へ約4t程度のもので、M-Vロケット以上H-IIAロケット以下という立ち位置になり、世界で初めての商用ロケットへのLNG採用により機体サイズが小型化!軽量化!運行コストが安価で低公害!というすばらしい性能を発揮する予定だった。

しかし、LNG推進系の開発が難航。開発費が莫大に膨れ上がり、とてもじゃないが低コストな輸送システムにはなりえない計算になっていった。また、設計変更により、低軌道への打ち上げ能力が2t程に下がってしまい、なんとM-Vロケットと同じ程度になってしまった。

コスト性重視の商用まっしぐらのロケットに対し、全く新規開発・研究しなければならないLNGエンジンなんぞを搭載するという計画そのものが間違っていたといわざるを得ないだろう。本気で利益を上げるロケットを作りたいのなら、今ある技術を最大限利用し信頼性・安定性のあるものを設計するのが筋だろう。夢見すぎな計画はどこの誰の建前で作られたのだろうか。

小惑星からのサンプルリターンで世界中を沸かせた探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2(仮)」は予算不足でスタート自体が怪しいという状況になっている。
というのも、JAXAの予算が準天頂衛星やGXロケットなどのワケノワカラナイ計画に吸い取られていって、技術的にも学問的にも世界の先端を行く日本の深宇宙探査がの計画が通らなくなってしまっているということなのだ。
「はやぶさ」はまだ地球への帰還は果たしていないものの、それまでに積み上げた技術やノウハウといったものは一朝一夕には得られない財産であり、宇宙開発における日本の優位性となるものである。既にNASAは深宇宙探査にはやぶさの数倍の予算を投入して計画を進めていて、もたもたしてる暇はない。

NASDA, ISAS, NALの合併によるJAXAの誕生から5年が経つが、このようにプロジェクトの優先度が旧NASDAよりに偏っていてJAXAが何を目指そうとしているのかが分からないままである。まだまだ組織内部の「縦割り行政」の様子を窺い知ることができる。
官民共々、このGXロケットのプロジェクト失敗をしっかり反省してもらい、JAXAにはいい加減内部のしがらみを捨て去って構造改革を果たして欲しい。そして、生まれ変わったJAXAは日本の誇れる宇宙開発組織として世界の第一線を目指していってもらいたい。

以下、ニュース記事。
日本初官民共同開発・GXロケット中止へ…コストなど問題

5月30日14時50分配信 読売新聞
 文部科学省の宇宙開発委員会は、日本が初めて官民共同で推進している中型ロケット「GX」について、開発中止を勧告する方針を固めた。

 民間側はすでに投じた500億円弱が回収不能になると反発し、自民党内には偵察衛星などの防衛関連の打ち上げ用として計画続行を強く求める声もあるが、技術面、開発費などの問題があまりに大きく、現行計画のGXは中止に追い込まれる公算が大きくなってきている。

 宇宙委では、2月からGXの見直しを進めてきたが、〈1〉民間側が事業との関係で強く要望している2011年度の初打ち上げは不可能〈2〉1機あたりの価格が高く、民間側が目指す世界の打ち上げ市場参入は困難〈3〉民間側の提案する米国での打ち上げは、日本が安全確認などに携われないのに、打ち上げ失敗時には日本政府が損害賠償を求められる可能性がある--などの問題点を挙げている。

 しかし、産業支援策としてこの計画に参加している経済産業省は「ここで事業ができなければ、投資を回収できない」と主張。民間側が「官側の担当する新型エンジンの開発が遅れ、それを待っている間も米国企業に支払いを続けねばならなかった」としていることなどから、民間負担分の取り扱いを巡る官民の調整が焦点の一つになる見通し。

 GX中止に伴い、宇宙委では、官側が担当している新型エンジンの開発も中止する。将来に役立てるために、基礎的な研究は継続する方針だが、宇宙委内には「厳しい財政状況の中、不急の研究を行う余裕はない」という指摘もあることから、別途検討する。

 GXには、官民合わせて700億円から800億円近くを投じている。官民の試算によると、少なく見積もってもさらに国の負担が、900億円弱から1400億円以上必要で、総開発費は、当初計画の450億円の3倍から5倍になるという。

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